【第100話】50年生き残った寿司屋、その理由を勝手に分析してみた

サバイバル奮闘記〜リアル検証ドキュメンタリー〜

経過日数101日目、所持金10万円、本日の収益0円、Xフォロワー5人。前回の記事で行ってきますと書いた、先輩とのご飯の話です。こうして記事にしているということは、つまり実りある1日だったということです。気づけばキリよく100話目の記事になりました。特に何かを狙ったわけではありませんが、こういう節目にちょうど良い内容の日が重なったのは、なんだか運が良かったなと思います。

【実践】

連れて行ってもらったのは、寿司屋さんでした。その周辺エリアで50年も生き残っているのは、この店だけです。僕が知っている限り、全盛期には10件ほどありましたが、他は全て潰れてしまっています。東京や大阪のど真ん中ではなく、どちらかというと下町のお店なのに、なかなかの値段がする高級寄りのお店です。なぜここだけ生き残れたのか、なぜ今も繁盛しているのか。大将とお話ししながら、ずっと頭の中で考えていました。以前から街に出て観察するのが好きだと書いていますが、今回はその対象がたまたま寿司屋の大将だっただけで、やっていることは普段の観察とほとんど同じです。

【リアルな壁】

まず1つ、誰にでも真似できない要因があります。この下町も家賃自体は決して安くないのですが、大将は自分名義のマンションを持っていて、その1階で店をやっています。マンションからの家賃収入もあるので、1本で店をやっている他の店主たちと比べれば、かなりのアドバンテージがあります。ここは事実として否めませんが、僕たちが参考にできる部分ではありません。ただ、これは僕の分析では成功要因の2割程度に過ぎません。残り8割は、誰にでも真似できるはずの部分です。逆に言えば、この8割さえ押さえれば、条件に恵まれていない店でも十分に勝負できるということでもあります。

【生存戦略】

まず、客単価はどんなに安くても飲み物抜きで1万円以上。それでいて、味と鮮度の質がしっかり担保されているので、高くても人は納得して払います。何より驚いたのが、大将の人を見る目です。家族持ちの会社員が自分へのご褒美に来ているのか、といった具合に、頭の中に何百通りものペルソナがあり、目の前の客がどれに当てはまるか瞬時に判断しています。値段表示はほとんどありませんが、その客が気持ちよく払える金額を見極めた上で、無理のないおすすめを次々と出してきます。高級クラブやその周辺の飲食店と似た構造でありながら、客に金額のプレッシャーをまったく感じさせないところが、地味にすごい技術だと思いました。1000円から2000円ほどの品はしっかりサービスし、高級店なのに1人でも一見でも入りやすい佇まいを保っています。1人客が黙々と食べているようなことはまずなく、話したくなさそうな客には大将がさりげなく席を移動させるなど、誰でも居やすい空間作りを徹底しています。魚をさばく様子をちょっとしたエンタメのように見せてくれるのも印象的でした。ネタ以外の経費は徹底的に削り、ネタに一点集中する合理性。そして何より、また来たくなる心理的なツボを、サービスや会話も含めて丁寧に押さえ切っています。実際、昨日も無口な客が1人いたのですが、大将と奥さんがすぐに気づいて、さりげなく1人席へ案内していました。ああいう気配りの積み重ねが、細部まで行き届いているのだと感じました。

【まとめ】

細かいことを挙げればキリがないので、この辺にしておきますが、これが僕にとっての、ご飯の誘いを受ける楽しみそのものです。1回の食事からこれだけ考えられるのだから、やっぱり誘いを断らなくてよかったと思っています。あくまで僕なりの分析なので、間違っている部分もあると思いますが、それなりに自信はあります。もちろん食事自体もとても楽しみましたが、こうして分析しながら食べることで、食事がさらに美味しく感じられるのが、僕のちょっと変わったところです。誘ってくれた先輩には、まさかここまで頭の中で分析されているとは思われていないでしょうが、これも含めて僕なりの楽しみ方なので、隠さずそのまま書いておきます。明日からもよろしくお願いします。

📊 現在の生存ステータス

経過日数:101日目

現在の所持金:10万円

本日の収益:0円

Xフォロワー:5人

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